パ・リーグでは西武の金子侑司外野手(立命館宇治出身)、岡田雅利捕手(大阪桐蔭出身)など続々と引退選手が出てきている。

 まだ一軍に出場していない30歳以上の中堅からベテラン選手は誰がいるのだろうか。

 パ・リーグでは30歳以上の選手のなかで9人が一軍未出場となっている。そのうち投手は東條大樹(桐光学園出身/ロッテ)、武田翔太(宮崎日大出身/ソフトバンク)田中将大(駒大苫小牧出身/楽天)、辛島航(飯塚出身/楽天)、玉井大翔(旭川実出身/日本ハム)、すでに現役引退を表明した鍵谷陽平(北海出身/日本ハム)の6人だ。

 6人の状況を確認してみると故障による離脱者が多い。日米通算197勝の田中は、昨年11月に右肘の手術を受けた影響で登板がない。しかしすでに二軍では復帰しており、球速自体も上がっている。今シーズン中の一軍登板はありそうだ。

 玉井もヘルニアで離脱していたがすでに二軍で復帰しているが、防御率は5点台となっている。また武田は今年4月にトミー・ジョン手術を受けた。そのため今シーズン中の実戦登板は絶望的。来シーズン以降の復帰を目指している。

 東條は二軍でも防御率4.57とかなり厳しい内容。辛島は二軍でローテーション入りして防御率2.57、3勝5敗と結果を残しているが、果たして出番があるのか。

 引退が決まった鍵谷は25日に引退試合を行うことが決まった。この日が一軍最後の登板となりそうだ。

 野手では井上晴哉(崇徳出身/ロッテ)、菅野剛士(東海大相模出身/ロッテ)、若林晃弘(桐蔭学園出身/日本ハム)の3人が一軍に呼ばれていない。

 2018年から2年連続で24本塁打を放った実績のある井上は、今シーズン二軍で73試合に出場しながらわずか3本塁打。OPS.590と苦しい状況だ。菅野は育成契約で今シーズンをスタートしたが、7月に支配下復帰を勝ち取った。しかしまだ一軍での出番はない。

 2023年3月に手術を受けたことで昨シーズンは一軍、二軍ともに出場がなかった。今年は5月に二軍で公式戦復帰を果たしたが、一軍に呼ばれていない。若林は今シーズンに入ってからトレードで日本ハムに加入した。しかし開幕前に故障で離脱。11試合で打率.316と結果は残している。

 ここまでは苦しんでいる9人だが、1人でも多く一軍での出場機会が巡ってくることを期待したい。

<パ・リーグで30歳以上の一軍未出場選手>

東條大樹(ロッテ)

井上晴哉(ロッテ)

菅野剛士(ロッテ)

武田翔太(ソフトバンク)

田中将大(楽天)

辛島航(楽天)

岡田雅利(西武)

玉井大翔(日本ハム)

鍵谷陽平(日本ハム)