現在、首位を走る巨人は2年目の浅野翔吾外野手(巨人・高松商出身)が勢いが目覚ましい。浅野は8月中旬にヘルナンデスが骨折で離脱したことで一軍に昇格した。すぐさまスタメンの座を掴むと5試合連続安打を記録するなど絶好調。当初は下位での起用だったが、8月24日の中日戦から2番に抜擢されるとその試合で本塁打を含む4安打。さらに8月28日のヤクルト戦でも一発を放ち、ここまで24試合で、87打数21安打、3本塁打14打点とプロ1年目の1本塁打2打点と比較すると着実にステップアップしている。

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2022年ドラフト1位で指名を受けた浅野は、今年は高卒2年目のシーズンとなる。巨人の過去の高卒ドラ1野手は2年目にどのような成績を残してきたのだろうか。少し振り返ってみたい。

過去、巨人が平成以降(1989年)ドラフト1位で高卒野手の交渉権を獲得したのは松井秀喜(星稜出身/1992年)、原俊介(東海大相模出身/1995年)、坂本勇人(光星学院出身/2006年高校生)、藤村大介(熊本工出身/2007年高校生)、大田泰示(東海大相模出身/2008年)、岡本和真(智弁学園出身/2014年)、そして浅野の7人となる。

このなかで松井と坂本は別格だった。2年目にはすでにレギュラーとなり松井が打率.294、20本と主力並みの成績を残せば、坂本もショートながら打率.257、8本塁打の成績を残している。

しかし現在の4番である岡本は、わずか3試合の出場で打率.100とまだ開花前。レギュラーとして出場を大きく伸ばしたのは高卒4年目のことだった。

大田は2試合の出場でノーヒット。原と藤村は一軍デビュー前の段階だった。あくまで高卒2年目時点ではあるが、浅野は松井や坂本には及ばないものの、岡本より結果を残しているのである。

浅野が現在23試合の出場と考えると、最終的には30試合から40試合くらいの出場となるだろう。今年の浅野はバリバリのレギュラーではなく、かといってほとんど起用されないわけでもない。平成以降における巨人の高卒野手のドラ1でみると、初めての起用パターンだ。

はたして今年の浅野はどのような成績を残し、そして来年以降どのような成長曲線を描いていくのだろうか。残り試合も要注目だ。

<巨人の高卒野手ドラフト1位選手の2年目>
※平成(1989年以降)

松井秀喜(星稜出身/1992年)
打率.294(503-148) 20本

原俊介(東海大相模出身/1995年)
出場なし

坂本勇人(光星学院出身/2006年高校生)
144試合 打率.257(521-134) 8本

藤村大介(熊本工出身/2007年高校生)
出場なし

大田泰示(東海大相模出身/2008年)
2試合 打率.000(6-0)

岡本和真(智弁学園出身/2014年)
3試合 打率.100(10-1)

浅野翔吾(高松商出身/2022年)
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