ソフトバンクはプロ野球パ・リーグで優勝マジックを15として、優勝へ突き進んでいる。打撃部門でチームを大きく引っ張っているのは、山川 穂高内野手(中部商ー富士大出身)と、近藤 健介外野手(横浜高出身)の2人だろう。特に近藤は、安定感抜群の活躍を見せている。

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今季、9月1日現在のリーグ打撃部門のランキングを調べると、ほとんどの部門でトップ争いを演じている。

今年のここまでの成績とリーグ順位は以下の通り(カッコ内は昨年の最終ランキング)。

打席 488=3位(②)

得点 62=1位(①)

安打 126=2位(②)

二塁打 26=2位(①タイ)

本塁打 19=2位(①タイ)

塁打 213=2位(①)

打点 66=3位(①)

四球 79=1位(①)

故意四球 9=1位(①)

打率 .313=1位(②)

長打率 .529=1位(①)

出塁率 .432=1位(①)

カッコ内は昨年の最終ランキングである。昨年は本塁打王、打点王、最高出塁率の「3冠」を達成した。それ以外にも、得点、二塁打、塁打、四球、故意四球、長打率でもリーグトップ。タイトルこそないが、「9冠」だったことになる。

近藤がすごいのは、今年もほぼ同じペースで、成績を収めてきていることにある。本塁打と打点部門ではトップの山川(本塁打29、打点84)に、数字では差をつけられているが、3位以内をキープしている。安打ではトップとはわずか2本と、今年は最多安打のタイトルも見えてきている。

三振が少ないのも特徴の1つで、今季ここまで三振は68で、四球が79。規定打席に到達しているパ・リーグの選手で、三振が四球より少ないのは近藤だけである。選球眼は並ではない。

残り25試合。秒読み態勢となっている優勝はもちろんのことだが、近藤のタイトル争いの行方も見逃せない。