岡本和真内野手(巨人・智弁学園出身)が激しい打点王争いを繰り広げている。9月7日終了時点で68打点を記録しており、打点トップ。打点王を争っている村上宗隆内野手(ヤクルト・九州学院出身)は65打点だ。

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8月27日のヤクルト対巨人の試合では、岡本がソロ本塁打などで2打点を稼いで単独トップに立ったかと思えば、すぐさま村上がタイムリーヒットを放ち追いつかれた。残り試合数は巨人が20試合でヤクルトが21試合となっており、大きな差はない。9月以降のシーズン終盤まで目が離せない展開となりそうだ。

岡本はこれまで2020年と2021年に打点王を獲得したが、村上が三冠王となった2022年は5位、2023年は牧秀悟内野手(DeNA・松本第一)にさらわれ2位とタイトルに手が届かなかった。今年獲得することができれば、3年ぶり3回目となる。

現役選手で3回以上打点王を獲得しているのは、中田翔内野手(中日・大阪桐蔭出身)と中村剛也内野手(西武・大阪桐蔭出身)の2人だけ。現役選手としては3人目の快挙となるかが注目される。

また巨人の歴代の打点王を振り返ってみると1リーグ時代の中島治康から川上哲治、青田昇、宮本敏雄、長嶋茂雄、王貞治、原辰徳、松井秀喜、ラミレス、阿部慎之助と錚々たるメンバーが名を連ねている。

このなかで巨人在籍時に3回以上打点王を獲得しているのは、初代三冠王の中島、打撃の神様こと川上、ミスタープロ野球の長嶋、世界の本塁打王である王、そして日米通算507本塁打の松井となっておりもはやレジェンドしかいない。

岡本は今シーズン打点王を獲得し、将来的に先人たちの領域にたどり着くことができるだろうか。

<巨人の選手による打点王獲得回数>

※巨人在籍時のみ

13回:王貞治
5回:長嶋茂雄
4回:中島治康
3回:川上哲治、松井秀喜
2回:青田昇、宮本敏雄、ラミレス、岡本和真
1回:原辰徳、阿部慎之助