パワフルな右腕たち

 右腕は今朝丸 裕喜(報徳学園)、関 浩一郎(青森山田)、坂井 遼(関東一)の3人と予想する。今朝丸は甲子園で初戦敗退を喫したが、敗れた大社戦で最速146キロ、平均球速143.56キロで、ストライク先行の投球ができていた。一次候補の強化合宿では投手陣の中心という雰囲気を醸し出しており、怪我や不調によってパフォーマンスを落としているわけではないので、そのまま選ばれるだろう。

 関は、コントロール重視でも平均球速140キロを超えるほど出力があり、余力を感じる投球ができるようになった。準決勝までの2試合で13回を投げわずか1失点。130キロ前半のカットボール、フォークの精度も高く、先発として十分活躍できる。

 坂井は準々決勝の東海大相模戦で最速151キロをマークし、準決勝まで15.2回を投げて、いまだ無失点の好リリーフ。常時140キロ後半の速球に加え、縦横のスライダー、カーブの精度も高い。ストライク先行の投球ができるようになり、投球の幅が広がった。リリーフとして頼もしい投手だ。

強化合宿で存在感を示した選手たちが野手の中心か

【捕手2人】

箱山 遥人(健大高崎)☆

熊谷 俊乃介(関東一)☆

 捕手は箱山 遥人(健大高崎)、熊谷 俊乃介(関東一)の2人が選出されるだろう。箱山は強化合宿では小倉代表監督からマンツーマンでスローイングの指導を受けていた。小倉監督はいろんな選手にアドバイスしたり、話をかけていたが、指導の熱量は箱山が一番だった。夏の群馬大会で打率.533、2本塁打、12打点と好成績を残し、春夏連覇の重圧がかかる中、主将としてチームを引っ張った人間性も申し分ない。ケガ以外、外す選択肢はないだろう。

 熊谷はクリーンアップを打つ強打の捕手として活躍。準々決勝では東海大相模の藤田の144キロの速球を振り抜いて左前安打を打つなど2安打。準決勝でも同点打を放つなど勝負強い。高校通算12本塁打を記録。捕手としては相手打者の狙いを外すリードでチームを初の決勝に導き、二塁送球も2.00秒前後を記録する。

強打・好守の内野手たち

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