<2024年関西六大学野球 秋季リーグ戦:京都産業大1-0大阪学院大>15日◇第3節2回戦◇わかさスタジアム京都

京都産業大が連勝で今季初の勝ち点を手にした。先発の田村剛平(3年=報徳学園)が9安打を浴びながら無四球完封。今季初勝利となった。

田村は「高めに浮く球が多かった」と4回までに6安打を浴びたが、要所を締める投球を披露。4回表、二死一塁の場面では「追い込んでいたので、良いボールを投げ切ろうというのはありました」と自己最速タイとなる151キロのストレートで空振り三振を奪った。

5回以降は力のあるストレートを主体に安定した投球を見せ、スコアボードに0を並べ続ける。6回裏に味方が取った1点を最後まで守り切り、緊迫した投手戦を制した。

奪った三振は4つと多くなかったが、3併殺と打たせて取る投球が光った。「野手に助けられた試合でした」と田村は試合を振り返った。

報徳学園時代は明治大の久野悠斗がエースで田村は3番手投手。入学当初の最速は140キロ台前半だったが、体幹トレーニングなどの成果が出て、150キロ台のストレートを投げられるようになった。

1年秋からリーグ戦で登板しているが、今年に入ってからこれまでよりもストレートの強さが増している。田村自身は大卒でのプロ入りを目指しており、来年はドラフト候補になっていくだろう。目標とする投手は大学の先輩である北山亘基(日本ハム)。リーグ屈指の速球派右腕がこれから注目を集めていきそうだ。